健康が気になりだしたら・・・
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糖鎖の生理学的な重要性について

生理学的な意味での糖鎖を考える際には、グリコーゲンやアミロース、アミロペクチンのようないわゆる炭水化物、糖質を指すのではなく、タンパク質に結合した糖タンパクや脂質に結合した糖脂質を指すことが一般的です。

これらは何の意味もなしにくっ付いているわけではなく、タンパク質や脂質の保護や安定化、免疫や炎症反応、分子間の情報伝達などの役割があることが解明されつつあります。

ただし到底多くのことが分かっているとは言えず、まだまだ未知の部分が多い領域です。

例えば、タンパク質はアミノ酸がいくつも並んだ高分子ですが、どのアミノ酸がどの順番で並ぶのかは遺伝子情報つまりDNAに書かれていることが分かっています。

ところが糖鎖に関してはこのようなことが全く分かっていません。

かと言って、いろいろと調べるとただ適当にくっ付いているわけでは決してなく、糖タンパクであればタンパク質のどのアミノ酸部位にどんな糖がどの順番でくっ付いているかということには、ある程度の分類分けというか法則があることはまず間違いのない事実とされています。

つまり、ある決まった種類の糖が決まった順番でくっ付いていることが生理学的に重要な意味を持っているとしか考えられず、この意味ではタンパク質の摂取においてアミノ酸バランスが重要であるのと同様、糖についてもバランスが重要であることを示唆しています。

通常の食事に含まれる炭水化物としての糖だけでは不十分かもしれないということです。