糖鎖はどのようにして摂取すればよいのか
糖鎖を構成する8つの単糖のうち、グルコースとガラクトースは比較的日常の食事から摂取することができます。
どのような食事で多く摂取することができるのでしょうか。
グルコースは、実はでんぷんが分解されて生じるものなのです。
なので、でんぷんを多く含むお米からはグルコースを大量に摂取することができます。
ガラクトースは牛乳などに含まれる、乳糖を摂取することで人体に取り込むことができます。
乳糖はグルコースとガラクトースがくっついたものです。
牛乳からは糖鎖を構成する単糖のうち2つを同時に摂取することができますが、これを分解するには特殊な酵素が必要で、実際のところ日本人にはこれを持ち合わせていない人も多いのも確かです。
牛乳を飲むとおなかを壊しがちな人はこの酵素が不足しているといわれています。
また、こんにゃくにはマンノースと呼ばれる単糖がたくさんくっついていますが、人間は残念ながらこれを分解することができません。
こうして得られた単糖を人体で様々に組み合わせていくのですが、単糖同士の変換だけでもプロセスが複雑で、8種類すべてを摂取しても、必ずしも糖鎖が満たされるわけでもないのです。
実際には、同じ単糖がつながったものを摂取するより、複種類の単糖が存在しているもの、いわゆるヘテロポリマーを摂取することが理想的とされています。
足りない単糖をつけ足したり、少しのプロセスだけで済むため、目的物質に無事にいきつく割合が高いのです。
