βグルカンの機能性や特徴について
βグルカンとは食物繊維の一つですが、そもそも食物繊維とは炭水化物のうち人間が消化できず、従って吸収されることもないものを指しています。
消化も吸収もされないのでは全くの不要物ではないかと昔は考えられていましたが、消化も吸収もされないからこそ可能な様々な働きを消化管内でしていることが分かってきており、糖質、タンパク質、脂質に続く第四の栄養素とも言われています。
ただ、食物繊維にも大きく分けて2種類あり、水に溶ける水溶性のものと水には溶けない不溶性のものとがあります。
名前のとおり食物繊維は繊維状の高分子なので、水に溶けるとは言っても塩や砂糖と同じような意味で溶けるわけではなくゲル状になるだけですが、それでも全く水に溶けないものとは体内での機能が異なるのです。
全く水に溶けなければ、いわばその繊維状の高分子のまま人間の消化管内をただ通過していくだけとなります。
水に溶けてゲル状になることで果たせる機能を果たすことができません。
この意味で、不溶性の食物繊維の代表例は普通の植物の細胞壁、つまりは普通の野菜や果物中に含まれるセルロースです。
野菜や果物は一般に体に良いと言われますが、少なくともそれに含まれるセルロースが何か特別な機能を人間に対して発揮しているというような報告はありません。
一方でβグルカンに関しては、実は水に溶けるものと溶けないものとがあります。
水溶性の製品を選ぶことが機能を発揮する上では重要です。
